裏切り者のお姫様 (更新中)



あぁぁぁぁあ、どうしよう。

迎えに来てくれませんかってそれだけでいいのに、その一言を送るのにこんなに勇気がいるとは…。



久登く…じゃなかった、久登が2週間っていう提案をしてくれたにもかかわらず、実際に関わるのは残りの1週間だけ。


それも申し訳なくて、もう非常に頭を抱えたい状態なのだ。



ちなみに今日からテスト期間に入ったから、バイトはテストの最終日までの一週間おやすみをもらった。





「あれ〜?ちーちゃん?」





聞き覚えのある間延びした声のした方に視線をやると、予想通りの人。


そして、その人の腕に絡んでいるのは…なんともグラマーな女の子。





「とーる?知り合いなのぉ?」




「うん、そうだよ〜。」





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