裏切り者のお姫様 (更新中)

「あの、徹。よかったの？彼女さん。」



「ん〜？あぁ、あの子は彼女じゃないよ〜。それに、最近お遊び相手のくせに彼女面してきてイライラしてたから、向こうから突き放してくれて俺的にはラッキーみたいな〜。ちーちゃんありがとねぇ。」



「そうなんだ。」





お礼を言われてるはずなのに、全然嬉しくないんですけどね。

それに、言ってること完全にダメ男くんだよ。

私には、別に関係ないけど。





「へぇ。」



「なに？」



「『最低』ぐらいは言われるのかなぁって徹くん思ってたから、そうなんだ、で終わったことがすこーし、意外だった感じ〜。」





あぁ、なんだそんなことか。
意外そうな顔で私を見てくるから何事かと思えば。





「だって、…私にはあまり関係のないことだし。…なにより、徹の行動にあれこれ言う権利持ってないわ、私。徹だって私に何か言われたら、腹が立つでしょ。」



「そういうもんなの〜？」




「そういうものじゃない？きっと。」