交換ノート
1
高校に入ってから2度目の春。
去年のあの日は桜が満開だったけど、今年は満開の時期が早くてもうすでに花はなく緑の葉が夏の準備をしている。
あたし、君島さや進級した喜びを味わっていた。
「ほーんと、進級できてよかったぁ。」
昇降口前に貼られたクラス替えの名簿に自分の名前があることに安心した。
3月の上旬、先生の呼び出しをくらい、
このままじゃ留年するぞ。
と脅しを、かけられたんだ。
いや、あれは脅しじゃなくて、本当に留年の危機に立たされていたのかもしれないけど。
「ほーんとよ、さや進級おめでとう。」
あたしの頭をポンポンしながら言ったのはあたしの親友の柳田沙希。
沙希とは小学校からの友達で一番の理解者。
去年のあの日は桜が満開だったけど、今年は満開の時期が早くてもうすでに花はなく緑の葉が夏の準備をしている。
あたし、君島さや進級した喜びを味わっていた。
「ほーんと、進級できてよかったぁ。」
昇降口前に貼られたクラス替えの名簿に自分の名前があることに安心した。
3月の上旬、先生の呼び出しをくらい、
このままじゃ留年するぞ。
と脅しを、かけられたんだ。
いや、あれは脅しじゃなくて、本当に留年の危機に立たされていたのかもしれないけど。
「ほーんとよ、さや進級おめでとう。」
あたしの頭をポンポンしながら言ったのはあたしの親友の柳田沙希。
沙希とは小学校からの友達で一番の理解者。