天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
「ど、どーしたの??」


凛が後ろで驚いた。

オレは振り向くと、
ぎこちない笑顔で、

「ん…えと…
部屋があまりにもぐちゃぐちゃなのを思い出して…
かっ、片付けてくるから
ちょーっと待ってて?」


凛は少し困ったような顔をしたが、
すぐにいつもの愛らしい笑顔になって、


「わかった。待ってるね」

と言った。

オレもにっこり笑うと、
出来るだけ隙間を開けないように、
そぉ〜っと中に入った。
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