天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
彼女と別れる度に
オレは好みのタイプを変えるしかなかった。

もちろん毎回本気でホレてる。
が、彼女と別れるとコロリと忘れられる。
ある意味姉ちゃんのおかげだ。


「はぁ…」

オレはため息をついた。
そのとき、一番の疑問が浮上した。


「あれ…?っつか…なんで姉ちゃんオレに彼女出来たこと知ってんの?」

「ん〜?」

姉ちゃんは携帯を取り出すと、
いくつかボダンを押して
オレに渡した。

「亮太。」

メールだった。


『奈津美さん!大ニュース!!
悠介にめっちゃ可愛い彼女が出来たよっ!
学校のマドンナだぜ?
アイツ何気にモテんだねぇ〜』


「ぶっ飛ばす…」


オレは亮太に店長より3割り増しの殺意をおぼえた。
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