天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜

白い方と黒い方

「二面性か…
超意外…っつーかそんな状況でよく4回もキス出来たな!」


翌日、教室で亮太が現状報告をしろというので
してやった。

亮太の席はオレの前。
どーしてもかわせなかった。

凛の二面性の話は、
『神山君なら…』
と、許可を取った。

この時点で、
凛は亮太に全く興味がないことが判明した。

自分の汚点をわざわざ言うわけだから。


「だって偶数じゃないと…
暴れられても困るし」

すると亮太はため息をついて言った。

「ったく…オマエの多面性には困ったもんだよ。
だから凛ちゃんはオマエを選んだんだろーけど」

「多面性?
そーいや凛もそんなこと言ってたな…」

「無意識な分ホントタチ悪いわー」

さっきより大きなため息をついた。

「オマエは昔っからそーなんだよ。
状況に応じてキャラ変わんだもん。
たぶん奈津美さんがあんなんで
オマエの彼女ぶった切ってくから
そーなっちまったんだろーけど。
凛ちゃんよりオマエのがめんどくせぇよ」



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