天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
そこまで言わなくても…
と思ったが、
妙に納得してしまったので口には出さなかった。

「ま、オマエの多面性をフルに活用して
凛ちゃんの二面性をいろんな角度から
受け止めてやれよ」

グッと拳を突き出して言った。

「おう。めずらしくいいこと言うじゃねぇか」

オレはその拳に自分の拳をコツンッとあてて
答えた。

「彼女出来たからな」

「あっそ」

威張る亮太をサラッとかわした。

「もっと何かないの?
オレ凛ちゃんと付き合うことんなったとき
一緒に喜んであげたじゃんッ!!」

しがみついてくる亮太を
一生懸命剥がそうとしたが、
無駄な抵抗はやめた。

「だって喜んだって
オマエすぐ終わるじゃん。
今まで1ヶ月以上続いたことある?」

「それは…」

亮太はかなりの浮気性。
すぐ好きな人が変わる。


「で、でも!今回は大丈夫!!
相手が相手だから。
浮気したらぶっ殺すよ!
って真顔で言う人だし」

「へぇ…
怖い女もいるからなぁ…」


ま、亮太はMだし
そんぐらいが丁度いいかな?


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