天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
「これからはオレのこと、
兄ちゃんて呼んでくれていいから!」

「誰が呼ぶか!…え」


目が点になるとはまさにこのこと。

オレはそうではないことを祈りながら、
ほぼ正解だろう人物の名を口にした。

「ま、まさか…
オマエの新しい彼女って…姉ちゃん…?」

「うん♪」


マジかよッ!!??

大声を出したくないので、
心の中で何度も何度も叫んだ。

「昨日告ったんだ〜。
そしたらOKもらえて。
奈津美さんって性格は厳しい人だけど
美人じゃん?」

目をハートにして話す亮太。

手遅れだ。
こうなったからには止められないということは、
このオレが一番よく知っている。


あぁ…そういや昨日ドロップキックきめたあと
出掛けてたなあ…

コイツに呼び出されてたんだ…

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