天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
バタンッ

そんなことを考えていると、
急にドアが開いて、

「凛?」

凛が飛び出してきた。

「悠介か」


凛がオレを呼び捨て?
いつも悠くんなのに…
ってことは…

「オマエ黒い方か」

「何?黒い方って」

「性格が…」

「ぶっ飛ばすよ?」

言いかけたときにはすでにネクタイを絞られていた。

「悪かったから離せ…
ってかなんでそっち?
まさか…誰かとキスしたの?!」

オレが慌てたように言うと、

「何〜?妬いてんの?」

ニヤッと笑う凛の顔。
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