天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
「それからは…昼休み凛が言ってたように
二面性を受け入れてくれる人がいなかったから…

別々の人を好きになったり
別々の人と付き合ったり…

でもそれは『凛』にとって
悪い噂が立つだけ…

だからずっと彼氏つくんなかったんだけど…」

「多面性を持つオレに
共感して惚れたってこと?」

「まぁ…」

フイッとそっぽを向く凛。

黒い方はなかなか素直にならない。
いい加減認めろよ…


「ま、オレもこの性格のせいで一回フラれたことあるし…
わかんなくもないからな」

「へ…そうなの?!」

凛は驚いていた。

「そんな驚く?」

「意外。あんた女子にそれなりに人気だからさあ」

「まじで??やった♪」

オレが喜んでいると、
腹にパンチがきまった。

「じょ、じょーだんッ!!」

妬いてくれんのは嬉しいけど…
手加減しろよーッ!!

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