天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
「なんで…おでこ?
いつもなら…」

キスした部分を右手で覆い、
さっきより顔を赤くする凛。

「オレをキス魔みたいな言い方すんじゃねぇ」

「この間自分で言ってたじゃん」


『ただキスしたいだけ』

あ、そーいえば…。



「なんとなく…
唇にすんのもったいないような気がして…」


自分でも何言ってるかわかんねぇ…
でもマジでそう思ったんだ。




「悠くんは…やっぱ優しいよ。
キスばっかしてくるけど
それはあたしとあっちを
ちゃんと公平に接してくれてる証拠…
…悠くんはあたしの自慢の彼氏だよ」


凛は照れながら…
でも力強く、はっきりと
オレの目をしっかり見て言った。

そんなはっきりと言われちゃいくらなんでも照れるじゃねぇか…




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