天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
「オレら何年の付き合いだと思ってんだよ。
オマエのことはだいたいわかってるさ」

オレがそう言って笑うと、

「あ゙〜…
オマエぐらいオレのことわかってくれる女の子いねぇかな〜
いっそオマエと付き合おっかな〜」

と、ポンッと肩に手を置かれた。

「いや、オレそーゆー趣味ねぇから」

軽くかわした。


「なんたって7割を敵にしてまで掴み取った栄光が…
我が校のマドンナが彼女だもんなあ〜。
で、今日オマエん家くるんだろ?
オレも行っていい?」


コイツ…盗み聞きしてやがったのか!

…ってゆーか

「オレも行っていいって何?
無理に決まってんじゃん」

さらりと断った。

「ガーン!!ひどい!!
悠くんは友情より愛をとるのね?!」

ムンクの叫びのような顔をして、亮太が叫んだ。

「うん。
てか悠くん言うな」

オレはそれを瞬殺した。


< 6 / 110 >

この作品をシェア

pagetop