天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
「もうちっと悩もうぜ?」

そしてこう続けた。

「女の子がさ、男の家に来たいって言ってんだぜ?」

亮太は推理をする探偵のようにオレに背を向けて話し出す。

「これすなわち!!」

ぐるりと振り向き、
人差し指でオレを指すと、
犯人はオマエだ!と言わんばかりの勢いで、

「今夜は好きにしてOKよサインなわけ!!」

と叫ぶと、
わかった?と相づちを強要した。

オレはうん。と言ってしまいそうな迫力と
妙な説得力を押し退けて、

「いや、わかんねぇーよ!!」

と叫んだ。


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