天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
「宣戦布告?」

亮太は自分の席に後ろ向きに座ると、
オレの机に頬杖ついて話始めた。

「いーか?佳奈は昔から頭のいい女だ。
その場の状況を把握して喋るような
賢さを持ってた。
特に色恋沙汰にはかなり敏感だった。」


言われてみればそうだ。

佳奈のおかげで姉ちゃんは幾度となく彼氏をゲットしてた。

小学生にアドバイスしてもらうのもどうかと思っていたが、
確かにうまくいっていたのだ。


「そんなヤツが、
幼なじみの…ましてや好きな男の雰囲気に鈍感だと思うか?
一番敏感なハズだろ?」


なんだコイツ…。
すっげぇ説得力あるぞ…


「だから、おとなしそうな凛ちゃんを見て
逆に挑戦的にいった方が
崩れると思ったんじゃねぇかな」


「なるほど…」



ん、待てよ?


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