天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
がちゃ…


ドアを開けると、
凛が立っていた。




「こんにちは。
悠介の彼女よねぇ?」



凛は悠介の家から出てきた佳奈を見て、
目を丸くして驚いていたが、
しばらくしてコクリと頷いた。




「単刀直入に言うけど、あたし悠介が好きなの。

悠介の彼女になるために日本に帰ってきたんだよ。

だからあなたが邪魔。

別れてほしい。」




佳奈は、ハッキリキッパリ言った。



しばらく黙っていた凛は、佳奈に劣らずハッキリキッパリこう言った。



「あたしも単刀直入に言いますけど、悠くんの彼女はあたしなんです。

あたしと悠くんはラブラブなんです。

あなたが入れる隙間なんてこれっぽっちもありませんから。

邪魔なのはあなたです。

悠くんのことは諦めてください。」



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