天使な悪魔〜二面性を持つ女と闘う男の物語〜
「お待たせっ
じゃあ…行こっか?」

「うんっ」

放課後、オレは凛と待ち合わせて
オレの家に向かった。


雲行きが怪しい…
夕立でも来そうだ。


「悠くん、今日部活は?」

オレの顔をのぞきこむようにたずねる。

「き、今日は休み!
ゴールネット張り替えするらしくて…」

いつもなら基礎練だけでもするのだが、
なぜだか今日は休み。

だからすべてにおいて
凛を家に招くのに
都合がよかった。

べ、別に変な意味じゃない。
両親はともかく、姉ちゃんには会わせたくねぇんだ。
絶対凛に気を遣わせてしまうだろうから。
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