追憶の彼方に
3章 再会
✩✩波瑠サイド①
波瑠······
どこで、俺は間違えたんだろう。
なぜ・・・
一華を・・・・
あんなに‥‥愛していたのに
大切にしなかったのだろう。
なぜ、なぜ、なぜ、なぜ‥‥‥‥
俺の頭の中を‥‥この言葉が‥‥
ぐるぐると回る。
紗良に対して、微塵の愛情もない
だが、陽向は可愛い
一度、紗良が切れて、俺に文句を言ったが
紗良が、俺を嵌めたことを
知っていたと、言ってからは、
何も言わなくなった。
あいつは、俺といて
なにが、楽しいんだろう。
離婚をしたい‥‥‥と
でも、陽向の事を考えると
できずにいた。
俺は、仕事を遅くまでし、
食事をしてから家に帰り、
風呂に入って、自分の部屋で寝る。
俺達は、名前だけの夫婦だ。
こんな生活を二年以上している。
俺は、仕事以外は腑抜けな状態だ。
今日は、新しく開拓した会社に行く。
彼処の営業課長は、やり手で有名な人だ
しっかり、勉強させてもらおう。