追憶の彼方に

✩✩波瑠サイド②


波瑠‥····



まさか、一華に会うなんて


変わらず、一華は綺麗で
やはり······
俺は一華を今も愛しているのだと
思い知らされた。



今日は、結城さんに
挨拶だけで良かった。
頭が、全く働いてなかった。

挨拶をして名刺交換して
もってきたプランを
渡して戻る事に。


帰りに、受付前を通ると
一華は、仕事をこなしていた。

しばらく待ったが、
立っていると目立つから
ソファに腰かけて
名刺の裏に
『連絡ほしい。』
と、書いた。

すると、俺の前に人影が
顔をあげると、先程の受付の女性で
「波瑠さんですか?」
と、訊かれて
「はい。」
と、答えると

「一華は、
今、あなたに向き合えない
と思いますから、
それは、私から渡します。
今日は、お引き取り下さい。」
と、言われた。

「わかりました。
一華は、元気でなのでしょうか?
いつでも、構わないから、
連絡してほしい。
いつまでも待っている
と、伝えて下さい。」
と、言うと

「かならず。」と

「ありがとうございます。」
と、言って俺は立ち去った。

一華を愛おしいそうにみる、
波瑠さん。
彼は、いったい‥‥‥。
< 14 / 71 >

この作品をシェア

pagetop