追憶の彼方に
✩✩なんとか
会社に着くと
直ぐに、優里から
「一華、どうしたの?」
「優里っ‥‥‥」
と、涙が溢れる。
「やれる?」
と、訊かれて
「····うん、大丈夫。」
と、答えた。
「わかった。帰りに聞く。
無理になったら、休憩とりな。」
と、言ってくれた。
なんとか、一日を乗りきり
夕方に、結城課長がきて
「なぜ、昨夜電話に出なかった?」
と、言われて
「すみません。電池ないの
気づかなくて。」
と、答えると。
「埋め合わせに、今日食事に行くぞ。」
と、言うから
「すみません、課長。
今日は、私が先約なんで、
遠慮してください。」
と、優里が言ってくれた。
「なら、俺も。」
と、言う課長に
優里は、
「それが、個人的な相談なんで
すみません。」
と、上手く交わしてくれて
「そうか。わかった、また連絡する。」
と、言うと課長は去って行った。
「ありがとう、優里。
助かった。」
と、私が言うと。
「早く、出よう。
また、掴まると面倒だし。」
と、優里に言われて
二人で何時もの所へ向かった。