追憶の彼方に
✩✩食事会
店の前で、タクシーに乗り
マンションへと帰り着いた。
優里に
“ 無事に着きました。
先に帰ってごめんね。 ”
と、メールすると。
“ 私も調子にのってごめん。
波瑠さんを苛めてやろうと‥思って ”
と、返事がきた。
優里らしいと、可笑しくなったが
お風呂に入り、早く寝る事にした。
すると、来客を知らせるランプが
確認すると波瑠だった。
なぜ、来たの?
あれだけ、無視してたくせに。
応答しないと、
携帯がなったが
それにも答えなかった。
すると今度は、玄関のブザーが‥‥‥
誰か、住人の人に、
紛れて上がって来たのか
覗くと、やはり波瑠で‥‥
携帯も鳴り出し‥‥
「一華、いるんだろ?
開けて!!」
と。
近所迷惑になると思い
チェーンして玄関をあけて
「·····何しにきたの?帰って?
今まで、あんなに無視していたくせに。」
ドアを閉めようとすると
波瑠が、手で抑えて
「一華を苦しめたくなかったから、
必死に我慢していたんだよ。
一華が、辛いと泣くから。
俺は、お前に幸せでいてほしい
それだけ······だから‥‥
悪かった帰るよ。おやすみ。」
と、言ってドアを閉めた。
コツン‥コツン‥と‥
波瑠の足音が‥‥‥‥
遠ざかって·······行く
·······は···るっ·····
私は、自分の気持ちを
抑えることが出来ず波瑠の後を追った。