追憶の彼方に
7章 戦い
✩✩優里に
私は、帰宅してから優里に電話して
今日あった事を話した。
「やるじゃん、結城課長。
でも、助かったね。
だけどさ、波瑠さんの奥さんは
なにが、したかったのかね。」
と、言われて
「わからない。でも、私達の事を
知ってる風じゃなかった。」
と、思っていた事を言うと
「奥さんのこと。
波瑠さんに、伝えたら。」
と、言ってくれたが
「今、大事な詰めだから
心配かけたくないから。
落ち着いてからにする。」
と、言うと。
「でも、一華は、
それで大丈夫なの?」
と、言われたから。
「うん。大丈夫。」と、言ってると
玄関のブザーがなった。
波瑠には、下の暗証番号は教えて置いた。
優里が、
「波瑠さんじゃない?」
と、言うから
「そう、みたい。また、明日ね。」
と、言って電話を切った。
急いで、玄関に行き
鍵をあけた。
「ただいま。
一華、何かしていたの?」
と、波瑠に言われて
「あっ、お帰り。
優里と電話で話してたの。」
「優里さんと、邪魔した?」
「大丈夫だよ。それより、ご飯は?」
「食べてないけど、何かある?」
「直ぐに、用意するから、
先にお風呂、入ってきて」
「わかった、入ってくる。」
「波瑠、着替えは?」
「鞄の中にある。」
「脱衣場に置いておくね。」
「あぁ、お願い。」