追憶の彼方に

✩✩幸せな奴だな


波瑠は、朝、一華と食事をして
そのまま出社した。


これが、本来の俺の人生だ。
もう、一華を手放せない。
改めて、先を考えないといけない。
と、思った。


今日は、一華の会社に行き
最終確認だ。
まもなく、完成をする。

一華の会社に行き
一華とは、目でコンタクトをとり
優里さんには、会釈をして
営業部に行った。


直ぐに、結城課長が対応してくれた。
今日は、ご機嫌が悪いのか
言い方が、どことなくきつい。

みんな、大詰めでピリピリしているんだ
と、寄りいっそう丁寧に
仕事を進めていた。

今日の会議も終わり
結城課長に、お礼を言って
退社しようと。側へ行き

「お疲れ様でした。
本日は、ありがとうございました。」

「あぁ、お疲れ様。」

「本日は、これで、失礼します。」
と、言って離れようとしたら

「仕事位、私生活もきちんとしろよ。」
と、言われ

振り向くと

結城課長が、俺をじっと見ていた。

俺は、
「どういう、意味でしょうか?」
と、訊ねると
「女が、裏で動いて守られている。
幸せなやつだな。」
と、怒りを含んだ言い方をされて
「結城課長、解るように
言って貰えませんか?」
と、俺も何をと思い言うと。

会議室には、俺と結城課長だけとなり
改めて、椅子にかけて話した。
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