追憶の彼方に
10章 俺のもの
✩✩波瑠サイド
俺は、目が覚めてから
一華に電話するが
やはり、一華は、電話に出ず
話しをする事は出来なかった。
着信をみると
結城課長で‥
何か、仕事であったのかと
かけてみるが、
課長も電話は繋がらず。
俺は、実家に帰った。
家には、父もいて
俺は、今までの全ての‥
経緯を伝え‥‥
そして、
紗良とは離婚したことを話した。
両親は、陽向の心配をしていたが
「陽向も、自分の籍から
抜いて紗良の籍にいれた。
紗良が、再婚するまでは、
養育費もきちんと払う。」
と、話すと
父は、
「それでも、陽向は、
お前の子なんだから、
成人までは、
きちんと責任を取らないと」
と、言われた。
母親は、俺がそんな経緯で
結婚したのを知り泣いていた。
それからは、
両親が一華と再会した時の
話を聞いたり会社の話をした。
やっと、両親と話せて
俺は、ホッとしていた。
「住むところを決めたり
しないと行けないから帰るけど
また、来るから」
と、言って家をでた。
調度、結城課長から電話があり
「すみません。
昨夜、気づかずに。
何か、仕事で問題でも?」
と、言う俺に
「仕事じゃない。
お前、一華に
なんて、言ったんだ。
あいつ、明日見合いするみたいだぞ。
まったく、お前ら、どうなっている?」
と、小言を言われて切られた。