追憶の彼方に
✩✩喜び
夜になり
「ただいま。」
と、波瑠が帰ってきた。
「おかえりなさい。」
「病院、どうだったの?」
「う~ん。」
「なに?」
「波瑠‥‥赤ちゃんできた。」
「‥‥‥えっ‥‥本当?」
「うん、三ヶ月だって、
喜んでくれる?」
「何言ってるの?
本当に?嬉しい!!
ありがとう、一華。」
「うん。
次は、ひとつき後に母子手帳
もらってきてって。」
「じゃ、次は、俺も行く。」
「クスっ、わかった。」
「一華、仕事どうする?
俺は、無理はしてほしくないけど」
「うん。優里とも相談してみる。
明日は、菅野の両親と実家にも報告
するね。
さあ、ご飯にするから、波瑠は、
お風呂に先に入ってきて。」
と、言うと。
「わかった。
でも、ゆっくりでいいからね。
無理はしないこと。」
と、心配された
私は、作ったものを温めて
用意をしたところで
波瑠が上がって来て一緒に食べた。
その夜は、
波瑠に抱き締められて、
安心しながら眠りについた。