追憶の彼方に

✩✩告白


結城課長は諦めず
なんども、なんども、誘ってくるから
断り切れずに、一度食事に行く事にした。

食事は、楽しく
結城課長は、女性の扱いが
上手で話しも楽しく
全てがレディファーストで
女の子なら、誰でも落ちるような
エスコートだ。

帰りは、私がすんでいる
マンションまで送ってくれた。

私は、
「今日は、ご馳走さまでした。
とても、楽しかったです。」

「それなら、良かった。
やっと、誘いにOKを貰って
有頂天になっていたから
心配だった。

今日は、ありがとう。
改めて、逢澤さん‥‥‥

俺と結婚を前提に付き合って
貰えませんか?

返事は、また今度でいいから
考えてほしい。」
と、言った。

私は、びっくりして
黙ると‥‥

「じゃ、おやすみ。
     また、明日な。」
と、言って帰って行った。


私は、ドキドキしていたが
どうしたら良いのか
わからなかった。

会社通勤のために
実家から離れ、
このマンションに
住みはじめてから
初めて重い足取りで
帰宅した。
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