ちゃんと見ろよ 俺のこと
「宮沢聖司!山崎葵!」
「いまやってるのは自己紹介だ!お前らの喧嘩をどーして見学しなきゃなんねーんだ!」
「す、すみません!」
「お前ら放課後掃除な」
はぁ~???
・・・・・
というわけで私たちは今、空き部屋の掃除をさせられている
「私にはもう関わらないでっていったじゃん」
私は聖司君をみつめた
「でも、それってちゃんとした根拠なかったよね」
「はぁ?何いってんの?」
「俺の気持ちがそーじゃなかったらあのときどーなってた?」
あのとき聖司君は私のお願いを簡単に受け入れた
ちょっと悔しかった
もうちょっと否定してくれたってよかった
だけど、もう決めたこと
「学校では聖司君とは関わらない」
聖司君はホウキをおき私をみつめた
心臓がドキドキする
「俺は自分が欲しいと思ったものは手に入れるれる主義」
「それがなんなの?」
「あのときはまだこんなことになるなんて思ってなかった」