彼女にもう一度

*怜奈の気持ち

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誠は悪い夢を見ていたみたいで、身体中汗びっしょりだった。


「何の夢だったの?」


私は聞いてみたけれど、誠は「何でもない」と言ってそのまま背中を向けてしまう。


「そう……」とだけ答えて私も誠と反対の方向に寝返りをうった。



いつだって、そう。

誠はいつだって、一番大事なところを教えてくれない気がする。
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