彼女にもう一度
振り返るとそこに、白いワンピースを来た6歳くらいの女の子がぬいぐるみを抱えて立っていた。


「……君は?」


「あ、うちは仲間じゃないで。おじさんと違って生きとるもん」



そう言ってぎゅっと強くぬいぐるみを抱き締めるその子は、誰かにどこか似ていた。


誰だろう……?


ぼんやり考えていると、突然女の子は「あれっ!?」と小さく叫んだ。


「おじさん死んでないなあ……他の幽霊と何か違うもん」

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