本当
顔を正じゃないほうに思いっきり逸らした。
どんな思いをさせられても正の顔は本当に整っていてそんな人に覗き込まれたらドキドキ…って言うかほんの少しだけ胸が高鳴って心拍数が上がっちゃうのも仕方がない。

「面白い」

フッと笑った。

「行こう」

さりげなく手を握って歩いていく。
離しては貰えない。
何もわかっていない正。
いや、実は全てわかっている。
< 12 / 58 >

この作品をシェア

pagetop