本当
放課後

どうしてここまでするの?

「ほら。帰るよ」

突っ立っている私の手を引いて歩き出そうとした正の手を逆に引っ張り返した。

「蜷!?!?!?」

びっくりして振り返る正を精一杯見つめる。

「私帰らない」

少しの沈黙の後黙って立ち尽くしていた正が少しづつ近付いて来る。

「何!?!?」

後ろの冷たい壁が背中に当たった。
壁ドンする正。

「一体何…する気?」
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