本当

間一髪。
一瞬の隙をみて壁と正の間から脱出成功。
一目散に学校を飛び出した。
全速力で家へ向かうと運良く玄関が開いていた。
少し安心。
きっとこんなにドキドキ胸が高鳴って心拍数が上がっているのも走ったから。

朝

覚悟を決めて家から出たものの正は待ち伏せしてはいなかった。

((前、あんなことしちゃったからもう私の事なんて興味なくなっちゃったかな))

そう思ったのもつかの間。
学校へ着くと正は何事もなかったかのようにいつものように絡んできて少しでも気にかけた私が馬鹿でした。