本当
chapter4
昼休み

幼馴染みから突然渡された丁寧に書かれた手紙。
渡すだけ渡して走って教室から出ていく様子を見て冬華と首を傾げる。

「手紙見よ!」

そう言われて封筒を開くと…

『放課後体育倉庫で待っています。』

明らかに男子の字でそれだけ書かれていた。

「これって…男子からの呼び出し!?」

「違う」

私の事を呼び出す男子は心当たりない。

「絶対行ってね!?!?!?!?あたし蜷には彼氏作ってもらいたいんだ」

((冬華に肩を押されるけど冬歩…))

一瞬そんな事も考えたけどあれ以来正の事は上手くしていると思う。

((何もしていないから大丈夫))

そう心に言い聞かせて放課後に体育倉庫へ向かった。
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