本当
「え…?」

正が私の名前を呼んだ…?
どこか今にも泣きそうな声にも聞こえる声でそれだけ冬歩が言って去っていく。

「それどういうこと!?!?」

そう叫んだ。

「冬歩より今はこっちだろ?」

そう言われて腕を掴まれ引きずられる。

「蜷…?」

「違います!!!!」

「そう。俺らと楽しくしようぜ?」

なんて…返している場合じゃない。
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