本当
雄太のところから戻って来た蜷に今なんの話をしていたのか聞くと

「今朝の先生からの伝言」

「一緒に下校したんだろ?」

「うん」

それだけ言い次の授業の準備を始める蜷。
2人きり。
それが脳内に引っかかる。
なんで雄太ばかり。

((蜷は雄太が好き))

そう思うと聞かずにはいられなかった。

「大好き」

突然慌て出す蜷。
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