本当
一緒に帰る事になった。
隣に座ってる正は無言で私を見つめてくる。

((私の顔になにかついているのかな?))

「正?」

「蜷可愛い」

予想外の事を突然言われて完全に戸惑う。

((今はこれ以上この人の隣にいれない))

そう思い正がちょうど目を逸らしている間を狙ってブランコから飛び下りた。

近所の公園だしすぐ走って帰れそうで安心。
いつもの倍くらいの時間をかけて帰宅した頃には精神的にも体力的にもクタクタ。
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