流星の光
「やめて!」
腕をブンブン振っても、男の人たちの手は離れない。
片手に持っていたペットボトルを男の人たちに投げるけど、当たらなかった。
男の人たちは強引に引っ張っていく。
気持ちが悪い。
怖い。
不安。
また、傷つくの?
そんな言葉が頭の中を迂回している。
「誰か助けて。」
前みたいに助けを求めても誰も来ないって分かってるのに、誰かに来てほしいって願ってる。
またあのときみたいになるの?
じわりと涙が浮かぶ。
痛い思いも悲しい思いもみじめな思いも、もう経験したくないの。