流星の光
star1
ガラスを手で握る。
じわりと血がにじむ。
これを自分に刺したら死ぬだろうか。
こんな苦しい思いをしてまで、生きる必要が分からない。
周りを見ると、グチャグチャになって踏み場が見当たらない。
綺麗だったリビングも今さっきの出来事で変わった。
アイツが暴れて窓のガラスも飲みかけのコップも壊れて、もう何もかもグチャグチャだ。
「苦しい、熱い、悔しい。」
ガラスを落として、頭を抱える。
殴られたとこが痛い。
煙草を押しつけられたとこが熱い。
何も抵抗できない自分が悔しい。
全てが嫌になる、なんで私がこんな思いをしなくちゃいけないの。