曇り




授業の始まりのチャイムが鳴った直後



パタパタとしていた手を止めて、渡は俺を凝視した

…真っ赤な顔で




暑さのせいではない。





そして、渡はいきなり返事もせずにかばんをあさりだした



驚いてみていると、どうやら課題として出していたプリントを探していたらしい




満足げにプリントを出して、遠慮がちに俺に差し出した






そこには…







…俺宛の告白が書かれていた






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