Blue moon
story1
不思議なメンバー
ここがどこなのか、私にはわからない。
ガタガタと揺れるバス。
その衝撃に私は目を覚ました。
鉛のように重たい瞼をゆっくりと開くと同年代ぐらいの少年、少女がいた。
人数は私を含めて5人。
でも、顔は分からない。
だってみんな動物のお面を被っているから。髪型で何となくだけど男の子とか女の子とか理解はできる。
でも、賑やかな様子はなく、重たい空気が流れているだけであった。
バスには窓もなく景色を確認することができない。
体になにか違和感を感じた。
気づけば私を含めた5人は手を拘束されていた。
ー殺される!?
不意にそんな気がした。