ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
長らくそんな言葉、忘れてたよ。



こんなにも、体中から、高まった感情が溢れ出してくるような・・・そんな気分になるんだっけ。



それにたぶん、『はじめまして。』って言ったその時。



俺は



笑ってたよ。


それまで自分がどんな表情をしてるか、自分じゃあ分からなかったけど。確かにその瞬間だけ分かった。


口角が自然に持ち上がって


そして俺は笑ってた。




出会いってのはやっぱ嬉しいよ。しかも今日は一度に二つだ。






気が付けば、頬を生温い水が静かに伝っていた―――。







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