ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】

「―――ッわあっ！？」


ズズズ・・・・と飲み込まれてゆくその途中で、思わず声をあげてもがいた瞬間に俺は飛び上がった。


だが、腰から下に固めのマットの感触がある。そしてようやくここがベッドの上なのだと理解した。



「夢・・・・か。嫌な夢だな・・・。」


俺は呟いていた。


そして直ぐ横の窓の下を見る。花壇の周りで水やりしながらオバちゃんたちが何やら話をしている。世間話以外想像もつかないが。


窓を開けて、空気を吸い込む。



ひんやりとした朝が流れ込む。それにより、体は若干目覚めた。




「蓮ー、ご飯出来たよー。冷めないうちに食べなさいー。」



母さんの声が聞こえた。大抵この声で目覚めて、台所へ行く。今日は比較的珍しく俺から起きている。



「今行く。」と返事をして、ベッドから降りた。