ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
学校の校門をくぐった途端、肩を叩かれた。


「おはよーさんっ、蓮くん♪」


耳元で、気持ちの悪い音を発するのは一応親友のハルキ。


「くんは気持ち悪ぃ・・・・ってかお前のテンションは上がり下がりがほとんど無いよな・・。」


溜息混じりに話してみせる。


「まあまあ、そんな俺と親友になっちゃったんだからしゃーねえよなあ。」


「言っとけ、言っとけ。」



多少笑いながら肩の手を静かにどかすと、俺は玄関目指してスタスタと歩いていく。ハルキがすぐ横にひっついてきた。



「ひでえなあ、蓮は。俺の事親友と思ってねえのか?」


「さあ、どうだろうな。」


「ちぇー。」



そんなくだらないやりとりをしながら、俺達は『2-B』と書かれた教室の入り口をくぐった。



教室にはほとんど人が居ない。10分違うだけで随分と朝の風景が変わって見える。



「ところでさ、ハルキ。」



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