ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
ズルッ


と本気でやりたくなった瞬間だった。まあ、ハルキはこういう奴だ。小学校の頃からこういう奴さ・・・・頑張れ俺。



「いやー、悪いな。でも安心したまえ日比谷君、私はちゃんと良い案を持ってきたのだよ。」



「くだらない子芝居はいいから、普通に喋ってくれ。朝から俺を疲れさせるなよ・・・。」



「はははっ、で。早速話すけどさ・・・、立ち話もアレなんで座りません?ここで喋ってると自然に視線集まるからさ。」



「誰のせいだよ。」



けど、理由はそれだけじゃなかった。此処は教卓前、視線が集まるのも納得の場所。


そそくさと、席へと移動する俺達を見て何人かがクスクスと笑いたてていた。




「それで、何だよ。良い案ってのはさ。」



「まあ、落ち着いて聞けや。」



「俺は至って落ち着いてるぞ。」



「俺はあれから彼女と共に考えた。放課後二人で手を繋ぎ、町を歩きながら・・・・」



「完全に主旨はデートだな。」



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