ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
ハルキはけらけらと笑い出した。全く本題を戻すだけでも一苦労だな。どうせ今日は早いしいいんだけどな・・・。



「で。考え付いた案はコレだ!」



「条件は?」



「もちろんちゃんと守ってる。金欠だから、高いモノはやめてくれよってやつだろ?」



俺は、なんだかスローペース×エンドレス会話に陥るような気がして、暇つぶしにペン回しを密かに始めた。


ハルキは特にそんな行動を気にも留めていない。



「だいたい高いものなら言い訳じゃないし、親は大抵子供からそういうのを本気では望んでないもんなんだよ。それに、そういう類のものは夫がプレゼントする可能性が高いだろ?」



意外と筋の通っているハルキの話。なかなか関心した(偉そうだけど)



「じゃあお前は何をプレゼントすればいい?手紙だけなんて流石に小学生じゃないから嫌だよな?同じ理由で肩たたき券とかもナシにしておいた。」



ナシにしておいた・・・ってちょっとは考えた、って事なのか?まあナシにしたならそれでいいんだが。



「それらを全て考慮し、俺達が考えたのはこうだぜ!


 『お母様に手料理をつくってさしあげようケーカク!!』」




・・・・・。


は?


全力で否定するような顔つきでハルキを見た。だが、ハルキは乗り気な顔して俺の前で腕組みをしている。





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