ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
迷った。



またしても道に迷った。




ダメだ。あんまり知らない土地を歩くのは慣れなさすぎる。昨日はもう暗かったし、適当な人に案内してもらっただけだ。




ああー・・・・、こっちだっけか・・・。




だいぶ彷徨ったみたいで、ほの暗かった周りは朝の明るさになりつつあった。どうするんだろう俺。




ポンポンっ



何だ?俺の肩を誰かが叩いている。



「スイマセン勧誘ならおことわ・・・」



俺は後ろも見ずに言うと、手を振り払った。



ポンポンっ


しつこいな全く・・朝っぱらから随分と暇なんだな・・・



「何ですか「私です、瀬羅ですよ。」



「あっ、何で・・・。」




「朝ごはんの調達です。」



「へ?」
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