ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
彼女は両手にレジ袋を提げている。俺のを遥かに超越した量だ。



「こんなに食べるのか?」



俺は顔をしかめて聞いてみた。瀬羅は吹き出す様に笑った。



「ふふっ違います。これは4日分の食料です。」



「ああ・・・成程・・。でも何でこんな所まで?」




「何でって・・・近くにあるコンビニっていったらここですから。それよりどうして蓮さんがここに居るのですか?」



「いや俺もここが一番の近くだから・・・。」



二人して目を丸くした。


妙な空気がさらりと流れる。




「じゃあ・・・・」


「もしかして・・・・」




「俺も・・」


「私も・・」



『近くに住んでいた!?』




思いがけない事実を知ってしまった。


< 54 / 71 >

この作品をシェア

pagetop