ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
そして、そのまま瀬羅の案内を受けて俺は再び訪れた、
廃墟の佇む美しい空間に。
きらきらと輝く空気を体一杯に取り込む。それだけで全てが満たされたような錯覚を感じる。
いや、錯覚ではないかもしれない。あながち本当の事かもしれない―。
「俺、本気でここ気に入った。」
廃墟を見上げて言う俺に瀬羅も同じく廃墟を見上げた状態で言葉を返した。
「私もずうっとお気に入りです。」
段々と人気が集まる通りから少しだけ外れたこの世界は本当に忘れ去られ世界のように静かだ。
それ故に雑踏を嫌う俺にはとても安心できる場所だったのだ。
「蓮さん。朝ごはん食べ終わったら早速お話しましょうよ。」
「ああ、いいよ。俺、今日過去の夢見てさ。今日ならちゃんと話せると思う。」
瀬羅はほんの少しだけ眉を下げて、俺を見つめた。
「辛く無かったですか・・・・?」
やっぱ・・・分かるのか。瀬羅には。
「起きたら汗ぐっしょりだったよ、当然の様にさ。」
俺が食べ始めたのを見て、瀬羅もサラダが大目の弁当に手をつけ始めた。
廃墟の佇む美しい空間に。
きらきらと輝く空気を体一杯に取り込む。それだけで全てが満たされたような錯覚を感じる。
いや、錯覚ではないかもしれない。あながち本当の事かもしれない―。
「俺、本気でここ気に入った。」
廃墟を見上げて言う俺に瀬羅も同じく廃墟を見上げた状態で言葉を返した。
「私もずうっとお気に入りです。」
段々と人気が集まる通りから少しだけ外れたこの世界は本当に忘れ去られ世界のように静かだ。
それ故に雑踏を嫌う俺にはとても安心できる場所だったのだ。
「蓮さん。朝ごはん食べ終わったら早速お話しましょうよ。」
「ああ、いいよ。俺、今日過去の夢見てさ。今日ならちゃんと話せると思う。」
瀬羅はほんの少しだけ眉を下げて、俺を見つめた。
「辛く無かったですか・・・・?」
やっぱ・・・分かるのか。瀬羅には。
「起きたら汗ぐっしょりだったよ、当然の様にさ。」
俺が食べ始めたのを見て、瀬羅もサラダが大目の弁当に手をつけ始めた。