ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
瀬羅がもくもくと朝ごはんを食べる中、俺は自分の心の変化を不思議に思った。いつのまにか、ハムサンドを食べる手は止まってしまっている。
不思議だ。
何故、昨日まで全ての事項に対して虚無感を持っていた俺が
瀬羅という少女の横でご飯を食べてる?
死のうともせずにここに居る?
俺は。
あの火事の後に母さんを失った。
母さんを失ったのは俺だけじゃない。父さんも、母さんを取り巻いてた明るい環境も・・・・
皆母さんという人を失った。
原因はこの俺。周りは皆俺に非難を目を浴びせ続けた。
父さんも感情を吸い取られたように、ただの抜け殻の様に・・・・・
なってしまった。
そして俺自身も
自分を責め続けたのだ。
『日比谷 蓮』は
生きる意味を自ら壊した。