ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
周りの全てを否定すれば


自身の存在もまた否定する。



他人の意見をクラッシュしていた俺は


結局渦に飲み込まれてる。




「はっ・・・はは・・・っ・・・ぅ・・・・。」



出すつもりは無かった。


必死で目の表面で留めようとした。




けれど、崩れた。



溢れて


しまった。



一粒がゆっくりとゆっくりと伝う。


曲線を描く頬の上を



ゆっくり・・ゆっくり・・・



「あ・・・・。」



けれど、それはこの空間にさらされること無く柔らかい布に隠された。瀬羅がどこからか取り出したハンカチによって拭われたのだ。



瀬羅は笑った。



陽だまりの様な笑顔を



忘れ去られた空間に咲かせた。


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