ふちどられたミライの中で【ケータイ小説向上の会企画作品】
~anotherend~
再び、太陽が真っ赤な空を創る時間となった。
俺と瀬羅は二人で肩をくっつけながら塀にもたれていた。ストン、と俺の傍らに猫が転がり込んでくる。
「仲間意識でも持ったかな。」
そっと頭を撫でてやるとゴロゴロいいながら丸くなった。
「あははっそうかもしれないですね。」
瀬羅も猫を覗き込む。猫は瀬羅を見上げて「にゃぁーぉ。」と鳴いてみせた。その顔はなんだか嬉しがっているように見えて。
こっちもなんだか嬉しくなった。
「さて、と。また迷わないうちに帰らないとな。」
「じゃあ私の身の上話は明日ですね。」
立ち上がる。
うん、昨日よりも軽い。
今日なら、ちゃんと帰れるかもしれない。
「お父さんとか義母さんとか義弟さんと・・・ちゃんと話せると良いですね。」
「ああ、頑張ってみるよ。」
一歩を踏み出す。
頼もしい存在が在るから怖くは無い。
今日は後ろを振り返らず、力強く地面を踏んでいった。
「明日も明後日も・・・その次もまたその次も・・・か。」
俺と瀬羅は二人で肩をくっつけながら塀にもたれていた。ストン、と俺の傍らに猫が転がり込んでくる。
「仲間意識でも持ったかな。」
そっと頭を撫でてやるとゴロゴロいいながら丸くなった。
「あははっそうかもしれないですね。」
瀬羅も猫を覗き込む。猫は瀬羅を見上げて「にゃぁーぉ。」と鳴いてみせた。その顔はなんだか嬉しがっているように見えて。
こっちもなんだか嬉しくなった。
「さて、と。また迷わないうちに帰らないとな。」
「じゃあ私の身の上話は明日ですね。」
立ち上がる。
うん、昨日よりも軽い。
今日なら、ちゃんと帰れるかもしれない。
「お父さんとか義母さんとか義弟さんと・・・ちゃんと話せると良いですね。」
「ああ、頑張ってみるよ。」
一歩を踏み出す。
頼もしい存在が在るから怖くは無い。
今日は後ろを振り返らず、力強く地面を踏んでいった。
「明日も明後日も・・・その次もまたその次も・・・か。」